35歳・高木和卓、篠塚に敗れるも堂々のベスト8「卓球に正直でいたい」<全日本卓球2024>

<天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月22~28日 場所:東京体育館(東京)>

27日、2024年全日本卓球選手権大会の6日目、男子準々決勝が行われ、篠塚大登(愛知工業大)が高木和卓(ファースト)に4-1で勝利した。

全日本、Tリーグを通じても初顔合わせとなった対戦は、篠塚が試合巧者の高木和卓を上回る展開となった。

試合後、高木和卓らしい、率直でユニークな受け答えでインタビューに答えた。

高木和卓(ファースト)コメント

試合を振り返って

最近の若い選手は、打点とピッチが早いだけかと思っていたんですが、篠塚選手は球威があって押されました。大人の卓球で、他の若い選手と違いました。みんなが負けるのがわかるなと(笑)。Tリーグで対戦しておきたかったです。

僕は基本、ラリーになったら勝つタイプなんですけど、今回ラリーで勝てなかったので、どうしようもない。キツいなと思いながらやってました(笑)。

今回の全日本を振り返って

自分の力は発揮できて、ベスト8に入れたのは嬉しかったですね。若い選手からすると全日本が大きいかもしれないけど、この大会がすべてじゃない。これから一年続くので、全日本で負けた選手も良い成績残せた選手も、変わらず努力してやってくれれば良いんじゃないですかね。落ち込むより気晴らしして、リフレッシュして、また次に進む。

みんな、この大会負けるとガクンと下がっちゃうけど、試合は続くものだから。

監督みたいなコメントですね(笑)

僕がそうだったので(笑)。最近良い成績残せてなくて、それでも全日本総合団体で優勝したり。やってたら絶対良いことあるから。

この一年調子を上げてますね

最高ですね。ファーストに入って総合団体優勝して、T.T彩たまでも練習させてもらって、自分がこのペースなら身体も衰えずにやれるんだなということがわかって、勉強になった一年でした。

昨年Tリーグでも1勝できなかったのに、今年はシングルス・ダブルス共に1勝できているので、進歩を感じてます。

まだまだ現役できそうですね

卓球に、正直でいたいですね。
真摯に向き合って、休むときは休んで、メリハリつけながら。卓球をできることに感謝して。

久しぶりの全日本ベスト8は、運も少しは味方してくれたと思います。ここまで全力で、逃げずにやってきたから、ご褒美くれたのかなと。

男子シングルス準々決勝

写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部

篠塚大登(愛知工業大)4-1 高木和卓(ファースト)
15-13/11-8/11-6/9-11/11-5

取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

© 株式会社ラリーズ