佐賀城下ひなまつり、2月10日開幕 「たからもの」テーマに、3月20日まで

「たからもの」をテーマに開催する佐賀城下ひなまつりをPRする坂井英隆佐賀市長=佐賀市役所

 佐賀市の坂井英隆市長は26日の定例会見で、2月10日から開幕する「佐賀城下ひなまつり」の開催概要を発表した。今年のテーマは「たからもの」で、佐賀市の徴古館や旧古賀家など市中心部で開く。約5千体のひな人形が市民や観光客を出迎える。3月20日まで。

 メイン会場の徴古館では、鍋島家の歴代夫人が大切にしていたひな人形やひな道具約500点が並ぶ。旧福田家では佐賀の伝統工芸、手織りの「佐賀錦」をまとったひな人形を飾る。

 ひなまつり期間中は、街なかイベントも開催。2月12日はイチゴのスイーツや加工品を販売する「いちごマーケット」を、3月2、3日は県内外の焼き鳥屋などが集合する「サガマチグリルフェス」を予定する。ひなまつり限定の土産品として春らしいどら焼き「桜どら」の販売もある。

 佐賀城本丸歴史館では、有田焼の人間国宝十四代今泉今右衛門さんが制作した殿皿、姫皿をはじめ、繊細な技術に触れることが出来る手のひらサイズの作品が並ぶほか、佐賀市内の小中学生が手作りしたひな人形1600体が展示される。2月10日~3月3日まで。

 坂井市長は「たくさんの宝物を見つけていただきたい」と呼びかけた。

 すべての有料館に入場できる共通入場券は800円。2月9日まで市観光協会などで前売り券を600円で販売している。中学生以下は無料。(川﨑久美子)

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