鳥栖工高で伝統のロードレース 600人が10キロに挑戦

学校伝統のロードレース大会で、一斉にスタートする生徒たち=鳥栖市養父町

 鳥栖工業高の伝統行事、第58回全校ロードレース大会が25日、同市養父町から山間部の河内ダムなどを巡る約10キロのコースで開かれた。沿道に前日の雪もわずかに残る中、約600人の生徒が仲間とともにゴールを目指した。

 養父町の農業倉庫に集合し、まず3年生と女子生徒、駅伝部がスタート。10分おきに2年生と1年生が出発した。河内ダム周辺を回ったのち、山を下って若葉まちづくり推進センターにゴールした。

 駅伝部を除いて3年生のトップでゴールした徳淵俊介さんは春から県内の建設会社に就職して大工を目指す。「昨年は2位だったので狙っていた。大工は体を動かす仕事なので、体力が大事」と1位獲得を喜んでいた。スターターを務めた原恒久校長は「寒く厳しい10キロを走ることで何事にも負けず、仲間と協力して頑張ることを学んでほしい」と話していた。

 同校PTA(横枕孝会長)が生徒への給水やうどんの振る舞いで応援した。昨年までは豚汁だったが、今年初めて市内の中央軒の協力を得て鳥栖名物のかしわうどんを振る舞った。(樋渡光憲)

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