子の体調不良で会社を連続欠勤することに罪悪感… すると、母からの突然の電話に「自信がもてました」

子育てをしながら働いていると、子どもの体調不良などで休まなくてはいけないことがあります。仕方のないこととはいえ、何度も休むのは気が引けてしまうという方も多いでしょう。

今回紹介するのは「母からもらったアドバイス」についてのエピソードです。

イラスト:23ca

何度も会社を休むことへの罪悪感

2人の子どもを育てながら共働きをしているアキ(仮名)さん。普段から有休の減りが早く、なるべく残しておきたい気持ちと、会社や上司への申し訳なさで、有休を使うことを恐れていました。

そんなとき、下の子が発熱をしたと保育園から呼び出しの電話があり、仕事を半日で終わらせ迎えに行くことになったアキさん。翌日も熱は下がらず、休むことに。発熱した翌日だったため仕方ないと思いつつも、その翌日も熱は下がりませんでした。

連続して会社を休むことへの罪悪感と、毎朝上司に休みの連絡を入れる気まずさがどうしても嫌で、どうにもならないことなのに、いっぱいいっぱいになってしまったアキさん。

そのとき、タイミングよく実家のお母さんから連絡がありました。声を聞いた瞬間涙が出てしまい、一連の流れを相談したそうです。

すると、お母さんは「周りにどう思われたっていいじゃない。自分の子どもが良いお母さんだって思ってくれるだけでいいんじゃない?」と声をかけてくれました。その言葉でアキさんは気持ちが軽くなって救われた気がしたのでした。

『母からもらったアドバイス①』イラスト:23ca

母の言葉

アキさんに、このときのことについて話を聞きました。

ー お母さんから言葉をかけてもらったとき、どう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
私は私に対して、休むと言えば会社や上司にどう思われるのか、ということばかり投げかけていました。そんななか、私に対しての否定的な言葉ではなく、心の中で誰かに言ってもらいたかった言葉を母がくれました。
母の言葉で、子どもに必要とされているとき、子どものそばにいてもいいんだと自信がもてました。
1番身近で、子育てという同じ経験をしている母の言葉だったからこそ、心にスッと入ってきたんだと思います。そんな気づきそうで気づけなかった言葉をかけてくれてありがとうと伝えました。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
世間の声がどう返ってくるかを考えず、まずは自分がどうしたいかを意識して行動することの大切さを知りました。
私は仕事も大切ですが、それよりもやはり我が子のことが大切です。
子どもが弱っているときに、そばにいてあげたいのが本心ですが、仕事や上司の顔色を伺っていたせいで、自分の気持ちを縛っていました。
自分にとっての優先順位を大切に過ごしていこうと思いました。

1人で悩まないで

ー育児をするうえで、大変なことはどのようなことでしょうか?
育児は喜びや幸せを与えてくれますが、時には疲れやストレスもついてきます。
夜泣きやおむつ替え、食事の準備など、日常的なタスクは忙しさのなかにあります。
また、子どもの感情や好き嫌いを理解し、常に気を配ることも必要です。睡眠不足や予測不可能な出来事に対処することで、親は精神的な負担を感じることもありますし、小さな子どもが相手だと、孤独感を感じることも少なくありません。
しかし、この大変さのなかにも達成感や成長に貢献する貴重な経験ができるのは、子育てならではだと思います。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。
育児は孤独になりがちですが、1人で悩まず、抱えず、周りに頼る勇気も必要です。
私は人に甘えることが苦手でしたが、甘える努力をしたことによって、楽に捉えられるようになりました。1人ですべてをこなすことは大変です。
助けてほしいときは、助けてと言うことも大切だと思います。

ーこれは絶対知ってほしい!伝えたい!ということがあればその理由も含めて教えてください。
どんなことにもいえることだと思いますが、自分が思っているほど相手はなんとも思っていません。
これは、先程話した件でもいえますし、子どもに対して「怒りすぎたかな?」と自己嫌悪になってしまったときにもいえると思います。
この言葉を心の片隅に置いておくだけで、少し肩の荷がおりると思います。

子育て中は、自分が何とかしなくてはいけないと、頑張りすぎてしまうことがありますよね。そんなときに、周りに頼ることは大事なことなのかもしれません。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

ほ・とせなNEWS編集部

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