児童主体で避難訓練、札幌 教研集会、防災教育議論

 札幌市で開催中の日教組教育研究全国集会で27日、防災や減災教育を考える分科会が開かれた。能登半島地震で改めて重要性が高まる中、教員がそばにいない時でも適切な避難行動が取れるよう、児童主体で避難訓練を考案した小学校の取り組みが報告された。

 兵庫県加西市立富田小の明井真宏教諭(35)は、2022年度担任した4年生と1年間、総合学習の時間で防災について考えた。阪神大震災の経験を伝える防災学習施設を訪れたほか、児童自ら現地の安全を確かめながらハザードマップを作成した。

 3学期には、4年生が考案した避難訓練を全学年で実施。教員が身近にいない想定で児童同士が声をかけ合い、避難した。

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