関東の30年戦争「享徳の乱」と千葉氏/千葉市立郷土博物館

関東の30年戦争「享徳の乱」と千葉氏/千葉市立郷土博物館

 関東の戦国時代の始まりといわれる15世紀半ばの「享徳の乱」と、下総で勢威を振るった千葉氏とのかかわりを紹介する特別展が、千葉市立郷土博物館で開かれています。

 15世紀半ば、東国では、鎌倉公方・足利成氏と関東・管領上杉氏、それに上杉氏を支援した室町幕府の間で、いわゆる「享徳の乱」が起きました。戦いは足掛け29年に及び、関東の30年戦争といわれました。

 現在の千葉市を拠点に勢力を広げていた千葉氏もこの戦乱に巻き込まれ、一族は数奇な運命をたどります。

 特別展では、様々な文書類をはじめ、肖像画や出土品など多くの資料を展示し、関東戦国史という大きな枠組みを通して、千葉氏が時代の変化にどう適応していったかなどを紹介しています。

 博物館では「千葉市の貴重な地域資源である中世武士団・千葉氏について理解と関心を深めてほしい」としています。

 特別展・関東の30年戦争「享徳の乱」と千葉氏は、3月3日まで入館料無料で開かれています。

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