【DeNA】上茶谷「ネックレスは確定」 新加入・森唯のお立ち台プロデュース

横浜DeNAに新加入した森唯(右)と握手する上茶谷=横須賀市夏島町の球団施設「DOCK」(球団提供)

 横浜DeNAの上茶谷大河投手が、ソフトバンクから移籍した森唯斗投手が活躍した際の「お立ち台」をプロデュースすると誓った。自主トレーニングを行った2人は27日、横須賀市夏島町の球団施設「DOCK」で初対面。報道陣を通じてネタの提供を依頼していた森唯に対し、上茶谷は「あのネックレスを着ける。それは確定」と高らかにプランを明言した。

 「あのネックレス」とは、昨年11月のファンフェスティバルでハマスタを笑いに包んだ、森唯の物まねに使った金色の極太ネックレス。ソフトバンク時代によく身に付けていたようで、新加入が決まっていた森唯が新天地へとすんなり溶け込めるよういじった上茶谷なりの〝気遣い物まね〟だ。上茶谷に聞くところ、その日のうちにファンがいるスタンドへ投げ込んでしまったそうだが、購入したのはアマゾン。「900円。すぐ買える」と胸を張った。

 この上茶谷のパフォーマンスのかいもあってか、2人はSNSや報道を通じて距離を縮めた。「待っててください」「上茶谷君、元気かな? 早く会いたい」(森唯)、「目の奥が笑ってなかった」「終わったやん。俺」(上茶谷)

 これまでテレビ電話などで連絡を取っていたそうだが、直接会ったのは初めて。上茶谷は「(森唯は)待ち構えていました。ごあいさつさせてもらって、『キャッチボールするぞ』って。いきなりチェンジアップを放ってきたり、近い距離で思いっきり放ってくるし、おっと、どうした?って。まずいなって感じ」と、やり取りを笑顔で振り返った。

 昨季はバウアーに「ヨコハマシカカタン」や「ヨコハマ、サイコッチョー」などの決め台詞を仕込んで、「スピーチライター」とも評された上茶谷。陽気で優しい性格の持ち主で、選手の特徴を捉えた物まねなど芸達者だ。森唯が「インタビュー系が苦手」と言うだけに、こわもてのイメージを横浜で一変させるようなネタを仕込むか今後も目が離せない。

 上茶谷は今季の目標にオールスター出場を掲げた。オフは静岡県内で、東洋大時代の同期である甲斐野(西武)、梅津(中日)らと合同練習。「懐かしい気持ちになった。活躍してオールスターに出られるように。それぐらいの活躍はしようぜと3人で話した」と、刺激をたっぷり受けた様子だ。

 昨季は46試合に登板し、5勝3敗4ホールド、防御率2.11。救援として存在感を示した右腕は「仕上がりはいい。全身を鍛えてきた」と6年目のキャンプインへの手応えをつかんでいた。

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