川内原発、地震時の懸念強く 20年運転延長で住民説明会

運転延長が認可された九州電力川内原発に関して開かれた住民説明会=27日午後、鹿児島県薩摩川内市

 鹿児島県薩摩川内市は27日、原子力規制委員会が20年の運転延長を認可した九州電力川内原発(同市)に関し、住民説明会を開いた。地元住民ら約270人が参加。能登半島地震を踏まえ「道路が寸断した場合、避難計画は機能しないのではないか」など懸念の声が相次いだ。

 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)では、地震により外部電源の一部が使えなくなった。住民からは「地震時に放射線のモニタリング(監視)は続けられるのか」「原発の敷地内が隆起しても安全性は保たれるのか」といった質問が出た。

 こうした声に対し、鹿児島県の担当者は、毎年実施している避難訓練で検証していく方針を説明した。

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