天然カキをお呼ばれ! 佐久島で「一日三食お呼ばれ旅」高級料亭でもお目にかかれない「生」このわたも登場

生カキ

愛知県の超ローカルエリアで暮らす人たちは毎日どんなご飯を食べているのか、アポなしで訪問しながら調査する「一日三食お呼ばれ旅」。今回は三河湾に浮かぶ人口200人ほどの小さな離島・佐久島でお呼ばれ旅に出発します。

佐久島での朝ご飯は島の幸尽くし

なまこを捕まえる夫婦

一色港から船で20分ほどの場所にある佐久島は、至る所にアート作品が置かれている「アートの島」としても有名。スタート地点の東港で漁師さんたちの帰りを待っていると、漁から戻ってきた鈴木さんご夫婦に出会います。

佐久島のなまこ漁は船の上から海中をのぞきながら、長い竿でなまこをひっかけて捕まえるのが主流とのこと。船で再びなまこ漁へ向かう夫婦を見送りながら、朝食を求めて旅を再開します。

御年90歳の現役カキ漁師

天然カキ

次に海岸で出会ったのは、カキが入った網袋を手押しの一輪車に山積みにして運んでいた島の女性です。話を聞いてみると、なんと天然のカキとのこと! 佐久島には潮が引くと広く水がなくなる場所があり、天然のカキをとることができるんだそうです。

とれたカキをむいていたのは、御年90歳の現役カキ漁師・筒井としゑさん。小さなナイフで手際よくカキをさばいていきます。筒井さんによると天然のカキは焼いても煮ても小さくならないんだそうです。

ワタリガニ

筒井さんにお呼ばれした朝ご飯は、真水できちんと殺菌した生カキ。生なのに噛み応えがあるほどぎっしりと詰まった身は格別のおいしさです。

さらに自家製のキウイジャムをたっぷり塗ったトーストに大根の味噌汁、佐久島のみかんに、さらには茹でたワタリガニまでごちそうに! 思いもかけず豪華な朝ご飯となりましたが、佐久島で長年暮らす筒井さんにとってはこれが当たり前なんだそうです。

漁師でしか味わえない超贅沢なお昼ご飯もお呼ばれ

3色なまこ

昼過ぎになると、なまこ漁から戻ってきた鈴木さん夫婦と再会。この日はなかなかの大漁で、船の水槽にはたくさんのなまこが入っていました。

赤なまこ・黒なまこ・青なまこといくつかの種類があるなまこ。青なまこが最もポピュラーで、黒は少し固め食感、そして赤なまこが一番の高級品で良い値段がつくといいます。そんな鈴木さんにお呼ばれしたお昼ご飯は、とれたてのなまこ。それも赤・黒・青と3色食べ比べしました。

このわた

そんななまこの内臓を使って作られるのが「このわた」。高級珍味として知られるこのわたを、今回は生でお呼ばれしました。海水の塩味が少し強めながらも絶品です!

10年以上お呼ばれ生活の神谷さん

豚バラ鍋

佐久島での晩ご飯に協力してもらったのは、佐久島に移住してカフェ「もんぺまるけ」を営んでいる神谷芝保さん。友人の加藤麻紀に晩ご飯のお呼ばれをお願いしてくれました。

漁師の奥さんとして佐久島に移住し、現在「Cafe OLEGALE」を営んでいる加藤さんにお呼ばれしたのは「おすそわけでもらった」という大量のアジの刺身と、豚バラたっぷりの鍋。お店の近くに実った橙を豪快に搾り、自家製ポン酢に絡めて頬張れば、体も心もぽかぽかに!

もらいもののアジの刺身

実は神谷さんは10年以上加藤さんにご飯をお呼ばれてしているとのこと。息子さんが2歳の頃から一緒にご飯を食べているので、家族の食卓に神谷さんが一緒にいるのはよくある光景だそうです。

姉妹のように仲が良い神谷さんと加藤さん。移住者にも優しい佐久島には、おいしいごちそうがあふれていました。

© テレビ愛知株式会社