カブスが右腕ネリスと1年契約で合意 最大2年2325万ドルとの報道

米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、カブスはアストロズからFAとなっていた34歳のベテラン救援右腕ヘクター・ネリスと1年900万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。2025年の契約は年俸900万ドルの球団オプションとなっているが、ネリスが今季60試合以上に登板すると選手オプションに変更されるという。なお、成績に応じた出来高も設けられており、ネリスがすべての条件をクリアした場合、2年間の総額は最大で2325万ドルになることが報じられている。

ネリスはフィリーズ時代にセットアッパーないしクローザーとして活躍していた投手であり、アストロズ移籍2年目の昨季は71試合に登板して6勝3敗2セーブ、31ホールド、防御率1.71の好成績をマーク。メジャー10年目にしてキャリアハイのシーズンを過ごした。シーズン終了後に選手オプションを破棄してFAとなり、一時は3年5000万ドル規模の大型契約を狙っていることが報じられたが、最終的にはオプション付きの1年契約で決着。破棄したオプションは年俸850万ドルだったが、それを上回る条件を手にすることができた。

カブスは2019年6月にクレイグ・キンブレルと契約したのを最後に、リリーフ投手と年俸500万ドルを超える契約を結んでいなかったため、久しぶりの大物リリーフ補強ということになる。ネリスはめったに故障しない選手であり、2021年から3年連続で70試合以上に登板。球団オプションから選手オプションに変更される条件である60登板をクリアする可能性は高く、実質的には2年1800万ドル+出来高の契約と言えるだろう。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はネリスの契約を2年1500万ドルと予想していたが、それを上回る規模の契約となった。

カブスは昨季途中からクローザーに定着したアドバート・アルゾライが今季も引き続き抑え役を務める予定であり、ネリスは8回を担当するセットアッパーとしての起用が予想される。今永昇太に続く補強を実現させたカブスだが、それ以外の補強はドジャースとのトレードでマイケル・ブッシュとイェンシー・アルモンテを獲得したのが目立つ程度であり、コディ・ベリンジャーとの再契約やマット・チャップマンの獲得など、さらなる大型補強に動くのか今後の動向が注目される。

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