ロイヤルズがフレイジャーと1年450万ドルで合意 2021年球宴選出

MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、ロイヤルズはオリオールズからFAとなっていたアダム・フレイジャーと1年450万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。今季の年俸は200万ドルで、来季の契約は年俸850万ドルの相互オプション(またはバイアウト250万ドル)。よって、フレイジャーには今季の年俸200万ドルとバイアウト250万ドルの合計で450万ドルが保証される形となる。起用法は不透明だが、内外野を守れる巧打の左打者として貴重な戦力となりそうだ。

現在32歳のフレイジャーはパイレーツとパドレスでプレーした2021年に自己ベストの打率.305をマークし、オールスター・ゲーム初選出。2022年はマリナーズで自己最多の156試合に出場したものの、打率.238、3本塁打、42打点、11盗塁、OPS.612と低調なシーズンになったが、オリオールズでプレーした昨季は自己ベストの13本塁打を放ち、打率.240、60打点、11盗塁、OPS.696とやや盛り返した。本職は二塁だが、昨季は外野の両翼も守っており、過去には三塁、遊撃、中堅でのプレー経験もある。

二塁の守備では2018年から4年連続で守備防御点+5以上をマークしていたが、2022年は-1、昨季は-4と指標が悪化。2022年はOAA+6を記録していたものの、昨季は-15と大幅に悪化した。二塁では守備力の低下が目立っているが、それとは対照的に、外野の両翼の守備は無難にこなしていた。二塁に固定するよりも内外野兼任のユーティリティ・プレーヤーとして起用するほうがより高いバリューを発揮できるかもしれない。

ロイヤルズはフレイジャーと同じ左打者のマイケル・マッシーが二塁のレギュラーに予定されているため、メジャー3年目のマッシーが期待通りに活躍すれば、フレイジャーはベンチ要員となる。チーム状況にあまりフィットしない補強にも見えるが、若手が多いチームに経験豊富なベテラン選手を加えたいという狙いもあったとみられる。

今オフはマイケル・ワカ、セス・ルーゴ、ハンター・レンフローらを獲得するなど、すでにFA市場に1億ドル以上を投入し、積極的な補強を見せているロイヤルズ。なお、すでにロースターの40人枠が埋まっているため、関係者によると、フレイジャーとの契約を正式に発表する前にトレードによってロースターの枠をあけることをを模索しているようだ。

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