雪で折れた足羽川の桜3本、剪定して再生へ 福井市2月の作業検討、樹勢回復を図る

根元から倒れた足羽川堤防の桜。剪定して元の位置に戻すことで樹勢回復を図る=2023年12月、福井県福井市つくも1丁目

 昨年12月のまとまった降雪の影響で倒れた足羽川堤防桜並木の巨木3本について、福井県福井市は1月26日、剪定した上で倒木を元の位置に戻す方針を明らかにした。保全団体などと協力し、2月中の作業実施へ検討を進めている。

 倒木は昨年12月22日、桜橋―九十九橋間の堤防の川側に植えられた高さ10メートルほどの3本が河川敷方向に根元から倒れているのが見つかった。樹木医の調査の結果、若い枝を残して剪定することで再生が可能と判断された。

⇒倒れた桜3本「剪定後に再生可能」樹木医が確認

 河川管理者との協議を経て、同じ場所に倒木を戻すことで樹勢の回復を図る。市は3月に開幕するふくい桜まつり開催には影響しないとしている。

 倒木したものを含め、足羽川桜並木は寿命を迎えつつある老木が多く、市では樹勢回復のため太い枝を短く切る「強剪定」などを通した保全に計画的に取り組む方針。桜まつり実行委では今後の保全事業への寄付金として今春のまつり予算の中で100万円を計上。新たに設ける有料駐車場の収入などを充てる。

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