坂本怜、日本男子として2人目のグランドスラムジュニア制覇!「ATPで上にいくためのきっかけに」[全豪オープン]

坂本怜、逆転勝ちでグランドスラムジュニア初制覇

1月27日、「全豪オープン」ジュニア男子シングルス決勝が行われ、第4シードの坂本怜(誉高校/ジュニア世界ランク7位)が、ノーシードから勝ち上がってきたヤン・クムスタット(チェコ/同42位)を3-6、7-6(2)、7-5で下し、日本男子としては史上2人目となるグランドスラムジュニアを制した。

男子国別対抗戦デビスカップの代表メンバーにも選出された17歳の坂本。錦織圭(ユニクロ)や西岡良仁(ミキハウス)らが巣立った盛田正明テニス・ファンドのサポートを受けてIMGアカデミーを拠点に日々、力を蓄えてきた。今大会では日本人離れした体格から繰り出される210キロを超えるサーブを生かしたプレーを続け、6度目のグランドスラムジュニア出場で初めて決勝に進んだ。

この日の決勝で坂本は、第1セットこそ落としてしまったものの、第2セットのタイブレークでは5連続ポイントでセットを取り返す。互いに一歩も譲らない試合展開は、最終セットまでもつれ、5-5のリターンゲームで40-0から怒濤の粘りを見せて遂にリード。最後はラブゲームで締め、日本男子ジュニアとしては2019年ウィンブルドンジュニアを制した望月慎太郎(木下グループ)以来のグランドスラムジュニア制覇を成し遂げた。

試合を通して、坂本のサービスエースの数は6本にとどまったものの、第2セット以降は安定したサービスゲームを披露。ネットプレーや展開の早い攻撃が奏功した。

坂本は「試合の勝ちの意味は僕にとってすごい自信につながるものだと感じています。この1年は僕がジュニアの舞台だけではなく、プロの舞台にもジャンプアップしていけるきっかけとなるような勝ちでした。この1年を僕はATPで上に行くためのきっかけにできるような1年にしていきたい」と、プロ転向を見据えた戦いをしていきたいと語った。日本代表にも選ばれている若武者に今後も期待せずにはいられない。

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