ブレーキなしで180度ターン! 絶叫しながらハンドルを操作する訳は? レーシングカーやバイクが疾走 沖縄・伊計島

 モータースポーツによる観光振興イベント「うるま市長杯2×4レースin伊計島」が21日、沖縄県うるま市のAJリゾートアイランド伊計島であった。約10年間使われていなかったというサーキット場で、レーシングカートやミニバイクがエンジン音を響かせた。

 欧州発祥の競技「ラリー」のデモンストレーションもあった。ラリーは市販の自動車を改造した車両で、エンジンはそのまま。横転時の衝撃から運転手を守る金属パイプ(ロールバー)などを装備する。

 最初にコースを試走し、ハンドルをどの方向にどれくらい切るといいかドライバーが確認する。ハンドルを時計に見立てて「右に3時」などと表現し、助手席の乗員がメモ。本番のレースでは、メモの内容を絶叫しながらハンドルを操作する。デモンストレーションではコースを3回ずつ走って合計タイムを競った。

 実況中継は日本自動車連盟(JAF)の下部組織でモータースポーツの振興に取り組むJMRC九州の寺田泰浩さんが担った。180度曲がる場面では「今ブレーキなしでしたよね!」。「コースを一回覚えるとタイムがどんどん上がっていく。そこがすごいところです」などと解説した。

 3月17日には、沖縄市のコザ運動公園を主会場に県内初の公式の「ラリーチャレンジ」がある。うるま市内にも会場が設けられるため、競技車両は移動時、法定速度で公道を走るという。(中部報道部・平島夏実)

デモンストレーションするラリー車
ミニバイクの決勝で一斉にスタートを切る選手ら=21日、うるま市・AJリゾートアイランド伊計島

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