3月閉校の4校、校歌をCDで後世に 住民男性、児童生徒の歌声録音「同窓会で流して」

児童生徒が歌う校歌を録音する様子(亀岡市本梅町・育親中)

 3月で閉校する京都府亀岡市西部地域の4小中学校の校歌を後世に残そうと、住民の男性が児童生徒の歌声を録音したCDを制作した。同窓会などで流して、在りし日の母校を懐かしんでもらう。

 本梅、畑野、青野小学校と進学先の育親中学校は、児童生徒数の減少を受けて閉校し、4月から小中一貫の義務教育学校「育親学園」に統合される。ピアニストのACOON HIBINO(エイコン・ヒビノ)さんが作詞・作曲した新校歌が既に制作された。

 男性は青野小学校、育親中学校の卒業生で、元宮前町自治会長の太田貴久男さん(68)。歌唱した音源がなかったため、昨春に各校に協力を求めた。

 1月19日、4校が育親学園の校地になる育親中学校(本梅町)に集まった際に録音した。各校の児童生徒に、フルコーラスで歌ってもらった。

 CDは伴奏のみバージョンも収録し、本梅、畑野、宮前、東本梅の各町の自治会に配る予定。太田さんは「学校があった記録を、形に残せて良かった」と話している。

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