熊谷市長が謝罪…市立保育所の不適切保育で保護者説明会 改善・再発防止策などを説明、意見交換も

保護者説明会で謝罪する小林哲也市長(中央奥)ら=27日午後、埼玉県熊谷市中曽根の大里コミュニティセンター東棟ホール

 埼玉県熊谷市立吉見保育所で不適切保育が行われていた問題で、市は27日、同市中曽根の大里コミュニティセンター東棟ホールで保護者説明会を開催した。小林哲也市長らが保護者の前で謝罪し、再発防止策などを説明後、質疑応答や意見交換を実施した。

 市によると、2022年度から23年12月までの間、入所園児19人に不適切保育が実施され、市は同保育所前所長(51)を停職6カ月、同保育所前主幹(49)を停職3カ月の懲戒処分にした。

 再発防止策として、見守りカメラや虐待防止委員会の設置、ケアや交流機会の増加、見守り体制の強化を図ることにした。

 保護者説明会は64人が参加。小林市長は「大変なご迷惑とご心痛をおかけし、心よりおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。処分や対策などを説明し、「二度と不適切な保育が行われることのないよう保育の改善と信頼回復に全力で努めていく」と話した。

© 株式会社埼玉新聞社