西武・隅田投手「好きな気持ちを忘れずに」 母校の少年野球教室にメッセージ

隅田投手のビデオメッセージに見入る児童=県立波佐見高体育館

 長崎県立波佐見高野球部による少年野球教室が27日、東彼波佐見町長野郷の同校グラウンドであった。同校出身でプロ野球西武の隅田知一郎(ちひろ)投手は「野球が好きな気持ちを忘れずに」とビデオメッセージを送った。
 4年ぶりの開催。町内外6チームの児童、約120人が参加した。隅田投手も参加予定だったが、代わりに「努力を惜しまず頑張って」と呼びかける映像と各チームに色紙を贈った。
 隅田投手のメッセージを上映した後、同校野球部の得永健監督が入学時、隅田投手の球速は110キロだったが、卒業時には140キロ台になったエピソードを紹介。「すごく練習したし、同時によく食べた」と振り返った。「人に教えることも練習。お兄さんたちは身に付けた技術を復習できる」と野球教室で学ぶ意義を語りかけた。
 児童らはチームごとに野球部員から守備や打撃の動作を教わった。町立東小5年で波佐見東小アトムズ主将、楠本剛琉君は「走塁でベースのどこを踏んで、どう回るのかを教えてもらった。次の試合で生かしたい」と笑顔を見せた。

© 株式会社長崎新聞社