「温泉むすめ」雲仙署の応援大使に 雲仙伊乃里と小浜あまね 防犯、事故防止呼びかけ

雲仙伊乃里、小浜あまねの缶バッジを手にする児童=雲仙署(同署提供)

 長崎県警雲仙署は25日、雲仙市内の温泉のキャラクター「雲仙伊乃里(いのり)」「小浜あまね」を同署応援大使に任命した。2人のイラストに「ニセ電話詐欺に注意!」「みんなの願い交通安全」といった標語を添えた缶バッジを子どもたちに配り、防犯や事故防止を呼びかける。
 温泉に宿った神様を擬人化した東京のイベント会社の企画「温泉むすめ」の一環で、雲仙伊乃里は雲仙温泉、小浜あまねは小浜温泉の魅力を発信している。
 同署は、温泉むすめの関連グッズ購入やイベント参加のため、県内外のファンが“聖地巡礼”として両温泉を訪れている点に注目。その知名度を生かして、防犯などの啓発に役立てようと応援大使に選んだ。
 26日、社会科見学で同署を訪れた市立南串第二小の3年生12人に、署員が缶バッジを手渡した。児童は県警の制服を着て敬礼するイラストを見て「かわいい」と喜び、早速、洋服などに身に着けた。林田智治署長は「地域との連帯感を高め、犯罪や交通事故の抑止を呼びかけたい」と語った。

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