【レビュー】もうリモコンは探さない! 新旧さまざまな家電をスマホアプリで一元管理できる『ネイチャーリモミニ2』【Alexa/Googleアシスタント対応スマートリモコン】

昨今、生活の中心がスマホという人は、非常に多い。だというのにテレビや照明を操作するのにいちいちスマホから目を離さなければならないのはとても面倒ではないだろうか。この『Nature Remo mini 2(ネイチャーリモミニ2)』は、新旧さまざまな家電のリモコンをスマホの一画面にまとめてしまうデバイスだ(記事末にプレゼント付)。

人は一生にどれだけの時間をリモコン探しに費やしているのだろうか

家電が増えれば、リモコンが増える。いつでも使えるようにテーブルに並べておけばジャマ、しかし片付けたら今度は「どこへ置いたっけ」となるのがリモコンの悩みだ。部屋の反対側に置いたリモコンを、家電の前を通り過ぎて取りに行くほど無駄な行為はないような気がする。

そうしたプチストレスから解放してくれるのが、Nature株式会社『Nature Remo mini 2(ネイチャーリモミニ2)』(58x58x16mm/23g・税込5,480円・発売中)だ。いわゆるスマートリモコンという製品で、対応する新型家電や旧式家電のほとんどが採用している赤外線リモコンを、スマホのアプリひとつでコントロール可能にしてしまうデバイスである。

電源はUSB-A経由

家にすでにAlexaやGoogleアシスタントが設置済みなら、連携して家電を声でコントロールすることもできる。

またエアコンのタイマーを入れ忘れて外出してしまったときにも、外から室内温度を把握して、エアコンをオンにすることもできるし、ペットや子供部屋の温度をコントロールすることも可能だ。 もちろんこうしたスマートリモコン製品は各社から発売されている。では『ネイチャーリモミニ2』にはどのようなメリットがあるのだろうか。実際に使用してみたのでレポートしたい。

アプリを設定画面にして、リモコンのボタンを押すだけで簡単設定!

本体はおもちゃのように小さくて軽量・軽快なルックス。これでボタンだらけのリモコンを集約できるのかと不安になるに違いない。設置も簡単。場所は電源用のUSB-Aの端子を差せる場所で、操作する家電に対して遮蔽物がない場所を選ぶ必要がある。裏面にフック穴が付いているけれど、本体が軽いので、普通に両面テープや「ひっつき虫」(コクヨの粘着剤)でも大丈夫。

Alexa(写真右のAmazon Echo Show5)の近くに設置したが、それぞれインターネット接続が済んでいれば近くに置く必要はない。ただ部屋の高いところに設置すると、冬場など暖気がたまりやすいので実際の生活空間の温度よりもセンサーが高めの温度に判断してしまうことに気づいた。人間がいる高さの設置がおすすめだ

設置場所が決まったら、Nature Remo専用アプリをスマホにインストールする。最初に家のWi-Fiルーターにつなぐ必要があるので、ネットワークにサインインする、近年のルーターならたいてい対応している無線LAN IEEE 802.11b/g/nに対応しているが、2.4GHz帯のみ対応なので注意。

アプリインストール/新しい家電を接続/一通り設定終了/Alexaと連携。実にスムーズ

画面の指示通りにアカウントを作成する。家族で使いたいときには(ホームシェア機能を使い)、アカウント作成者が家族のアカウントを招待することで、登録家電をすぐに使うことができるようになる。 感動したのは、その設定の簡単さだ。アプリ上で順に家電を追加していくのだが、設置したネイチャーリモミニ2に向けてリモコンの任意のボタンを押すだけで、自動設定してくれる。いちいち機種名を確認しなくていいのはすばらしい。これならスマホ操作には慣れているけれどデジタル機器は苦手という人でもラクラク設定が可能なはずだ。

ちなみに旧式家電が操作できるかどうかは製品による。プリセット(設定)がないリモコンの場合は手動でボタンを追加することもできるようになっている。家に帰ってきたときに照明とテレビとエアコンをオンにするなどの一連の操作も、ワンボタンで自動化(「オートメーション」)可能だ。ネイチャーリモミニ2にはセンサーが備わっているので、一定の温度になったらエアコンをオンにするなどの設定もできる。 そしてそれらの機能は、スマホを介して外出先で可能なのもとても便利だ。もう寒い部屋で震えながらエアコンのリモコンを探す必要はないのである。

スマートホーム化〜スマートスピーカーのAlexa/Googleアシスタントに対応し、声で家電を操作できる

そもそもAlexaやGoogleアシスタントも家電操作機能を持っているのだが、スマート家電もしくはアシスタントに対応した家電にしか対応していない。では家電を対応機種に買い換えるかと言ったら、コストがかかりすぎる。そんなときに旧式家電との間に入ってくれるのが、こうしたスマートリモコンの重要な役割でもある。

ネイチャーリモミニ2は旧式家電のリモコン製品の大半が採用している赤外線信号に対応しているので、Alexaに命じたとしても、ネイチャーリモミニ2を介して、旧式家電を動かせるようになるのだ。これによりスマートホーム化のコストは限りなく少なくて済むのである。

ただ筆者のAmazon Echo5/Alexa環境では、すでに他社製スマートリモコンを設置していたため、ネイチャーリモミニ2とAlexaの連携にちょっと苦労してしまった。それぞれ家電につけた名前が重複していたりすると混乱してしまうようである。 そこで他社製スマートリモコン経由でAlexaに登録していた家電を全て削除して、まっさらの状態にしてからネイチャーリモミニ2と同期したら、あっさりうまくいった。

もう昔には戻れない快適性を手に入れよう

忍者のように目立たない。さてどこに設置してあるのだろうか

けっこう早い段階からAmazon Echoを導入していたこともあり、スマートリモコンも複数台使用してきたが、やはり設定の簡単さでは群を抜いていたネイチャーリモミニ2。何よりリモコンを探すという史上最大の無駄な行為をしなくて済むのが、精神衛生上にもとてもメリットだと思う。

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