「やっと完全燃焼」 同級生リレー最後に実現 大村・東彼の黑川と村川 県下一周駅伝・第2日 

大村・東彼の7区黑川(陸自対馬、左)と8区の村川(波佐見町役場)が“亜大同級生リレー”=波佐見町

 大学入学時の約束を、10年以上の時を経て最後に実現させた。大村・東彼は亜大の同級生で31歳の黑川(陸自対馬)と村川(波佐見町役場)が7、8区でたすきリレー。「走るのはこれでラスト」という村川の花道を飾った。
 井上、的野、目良(いずれも三菱重工)らと同学年。違う高校に通っていた黑川と村川は県大会で入賞を争うライバルだった。次第に切磋琢磨(せっさたくま)する関係となり「箱根駅伝でたすきをつなごう」と誓い合って亜大へ。結局4年間とも箱根の予選会を突破できず、集大成の機会を失った2人は雪辱の機会を探すように今大会まで走り続けてきた。
 ハイレベルな大村・東彼で何とかメンバーに入り、村川の地元波佐見でのたすきリレーを志願。あの時の約束を、ようやく果たした。たすきをつなぐ際、大学時代に戻ったように無邪気に笑った2人。もう、かつてのように速くは走れないが、黑川は「最高の瞬間だった」、村川は「やっと完全燃焼できた」と達成感をにじませていた。

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