ロッテ・佐々木朗希はいつ海を渡るのか MLB公式サイト記者も注目

千葉ロッテマリーンズと契約合意に達して自費キャンプを回避した佐々木朗希。改めて将来的なメジャー挑戦の意思を明確にした22歳の右腕には、すでに米球界からも熱い視線が注がれており、MLB公式サイトのトーマス・ハリガン記者も注目を寄せている。ハリガン記者は「佐々木は日本プロ野球の千葉ロッテマリーンズで3シーズン投げただけだが、この22歳の右腕はすでに次のステップを見据えている。それはメジャーリーグでのキャリアだ」と伝えた。山本由伸(ドジャース)以上の才能を持つと評価される右腕は、いつ海を渡ることになるのだろうか。

ハリガン記者は佐々木がメジャー移籍を実現させる時期について「佐々木自身は明言していないが、早ければ来オフにも移籍の可能性がある」とリポート。「日本からの報道によると、佐々木自身が希望すればポスティング制度を利用して移籍できるという条項が契約のなかに含まれているようだが、球団側も選手側もそのような条項の存在を認めたわけではない」と伝えた。

今オフ、佐々木とともに侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック優勝に貢献した山本と今永昇太がポスティング制度を利用して海を渡り、それぞれドジャース、カブスと契約した。特に山本は12年3億2500万ドルという巨額の契約を結んでおり、山本がオプトアウト(契約破棄)することなく、この契約を全うすれば、オリックスバファローズには約5060万ドルもの譲渡金がもたらされることになる。しかし、佐々木が25歳未満で海を渡る場合、国際アマチュア選手の契約に関する規定により、マイナー契約しか結ぶことができず、契約金も制限されるため、千葉ロッテは佐々木のポスティング移籍による恩恵をほとんど受けられない。

2017年オフに大谷翔平が23歳で海を渡ったときも、ルールに則れば、北海道日本ハムファイターズはわずかな譲渡金しか得られないはずだったが、旧制度から新制度への移行初年度だったこともあって特例が設けられ、北海道日本ハムは大谷の契約規模に関係なく2000万ドルの譲渡金を得られることに。佐々木が25歳未満でのメジャー移籍を実現させるためには、大谷のときのように何らかの特例(あるいはルール変更)が必要になるかもしれない。

ハリガン記者によると、多くの関係者が「山本より佐々木のほうが優れたプロスペクトだ」と考えているという。佐々木は海の向こうからも引き続き大きな注目を集めながら、今季も千葉ロッテの一員としてプレーする。

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