バルセロナ、シャビ監督の今シーズン限りでの辞任を発表「クラブにとっての問題になりたくない」

写真:今期限りでチームを離れることになったシャビ監督 ©Getty Images

バルセロナは、シャビ監督が6月30日に辞任することをクラブ公式サイト等で発表した。

バルセロナは現地時間1月27日にラ・リーガ第22節のビジャレアル戦に挑み、3-5で敗戦。クラブ公式サイトによると、シャビ監督はこの試合後にジョアン・ラポルタ会長、ラファ・ユステ副会長、デコSD(スポーツダイレクター)に対し、シーズン終了後に辞任することを伝えたという。

そして試合後の監督会見の席上で、シャビ監督は辞任する旨を公表。「数日前から決断を急ぐ必要があったが、今日がそれを発表するタイミングだ」と語った。

辞任の理由について、指揮官は次のように説明している。

「私はクラブにとっての問題になりたくない。解決策になりたいし、2年前はそうなれた(2021-22シーズンにチームをラ・リーガ2位まで引き上げた)。しかし今、チームは方向転換が必要だ」

シーズン最終節の第38節セビージャ戦(5月26日開催)までに残された期間はおよそ4カ月。シャビ監督は残された期間、全力を尽くして戦うことを誓った。

「ここからの4カ月間、私はすべてを尽くす。最大限の力を使い、ラ・リーガのタイトルを狙いにいく。まだそれは可能だと思っている。ただ、最後に何らかのタイトルを獲得したとしても、(辞任の)決断は下されているし、それが変わることはない」

シャビ監督はバルセロナの下部組織出身で、現役時代はトップチームで17シーズンにわたってプレーし、数々のタイトル獲得に貢献。その後、カタールのアル・サッドで現役を引退してそのまま同クラブの監督を務め、2021年11月に指揮官としてバルセロナに帰還。2022-23シーズンはラ・リーガ制覇を成し遂げたものの、今シーズンはチームがなかなか調子に乗り切れず、ラ・リーガでは現在、首位レアル・マドリードに10ポイント差を付けられての3位。コパ・デル・レイでも準々決勝でアスレティック・ビルバオに敗れるなど、苦しい戦いが続いている。

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