“チーズの道”極め称号 宇都宮の専門店・藤峯さん

称号を受けた藤峯文糸子さん

 宇都宮市江野町のチーズ専門店「フロマージュリー・フィル」店主の藤峯文糸子(ふじみねふじこ)さん(41)が、フランスに本部があるチーズ協会「ギルド・クラブ・ジャポン」の称号を受けた。街なかの販売者では初めてで、県内は藤峯さんを含めて11人になった。

 藤峯さんは2023年6月、大通り沿いから江野町に同店を移転オープンした。欧州を中心に約15カ国100種類以上のチーズを扱い、客には丁寧にアドバイスする。ちなみに2月はウォッシュチーズ「モン・ドール」がお薦めだという。

 藤峯さんがチーズに関心を持ったのは20代。チーズとワインの組み合わせにひかれ、さらに紹介制のチーズクラブで「味わったことのない、とんでもないおいしさ」に出合い、“チーズの道”へ。チーズを学び開業にこぎ着けた。

 那須ナチュラルチーズ研究会に参加。NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナルや、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの資格も持つ。

 今回の称号は生産者や販売者向けの「ギャルド・エ・ジュレ」。「光栄です」と藤峯さん。「今は外国へ行かなくても本場のチーズが頂けます。ぜひ、ハッとするほどのチーズのおいしさを知ってほしい。食が豊かだと心も豊かになると思います。チーズで幸福感を伝えたい」と話している。

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