アスレチックスが先発補強 アレックス・ウッドと契約合意との報道

米メディア「FanSided」のロバート・マレー記者が報じたところによると、アスレチックスはジャイアンツからFAとなっていた左腕アレックス・ウッドと契約合意に達したようだ。年数や金額など、契約条件の詳細は現時点では明らかになっていない。今オフはFAでトレバー・ゴットとオスバルド・ビード、トレードでエイブラハム・トロ、ウエーバーでミゲル・アンドゥハーを獲得したのが目立つ程度であり、小規模な補強に終始していたアスレチックスだが、メジャー通算76勝の実績を持つ元オールスター左腕を手に入れることに成功した。

現在33歳のウッドは昨季ジャイアンツで29試合(うち12先発)に登板して97回2/3を投げ、5勝5敗、1ホールド、防御率4.33、74奪三振を記録。2014年(11勝)、2015年(12勝)、2017年(16勝)、2021年(10勝)とこれまでに4度の2ケタ勝利を挙げており、16勝3敗、防御率2.72の好成績を残した2017年にはオールスター・ゲームにも選出された。2020年にはドジャースの一員としてワールドシリーズ制覇も経験している。

アスレチックスの先発陣は、JP・シアーズとポール・ブラックバーンの2人はローテ入りが当確だが、3番手以降はかなり流動的な顔ぶれとなっていた。メジャー通算76勝のウッドが加入したことで、シアーズ、ブラックバーン、ウッドという3本柱が確立され、4番手以降の残り2枠をルイス・メディーナ、ジョー・ボイル、ジョーイ・エステスといった若手投手たちが争うことになる。昨季22試合に先発したケン・ウォルディチャックはシーズン最終登板で左ひじの違和感を訴え、今オフは治療に専念しており、まだ戦列復帰の見通しが立っていない状況だ。

ウッド獲得前の時点で、アスレチックスの今季のペイロールは約4100万ドルとなっており、昨季を1800万ドルほど下回っている。今季は昨季よりもペイロールを増額する方針のため、ウッド獲得後もさらなる補強に動けるだけの資金は残るだろう。大物獲得の可能性は極めて低いが、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「さらなる先発補強、あるいは遊撃のレギュラー候補の獲得に動く可能性がある」と今後の動きを予想している。

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