通算107勝のカラスコが古巣復帰 ガーディアンズとマイナー契約へ

米メディア「ジ・アスレチック」のザック・マイセル記者によると、ガーディアンズはメッツからFAとなっていた36歳のベテラン右腕カルロス・カラスコとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。カラスコはメジャーデビューした2009年から2020年までインディアンス(現ガーディアンズ)でプレーしており、4年ぶりの古巣復帰ということになる。昨季はメジャー定着後最悪のシーズンとなったが、慣れ親しんだ古巣に戻り、招待選手の立場からメジャー昇格を目指す。

カラスコはメジャー5年目の2014年に134イニングで防御率2.55の好成績を残し、翌2015年から先発ローテーションに定着して4年連続2ケタ勝利をマーク。2017年には自己最多の18勝を挙げてサイ・ヤング賞投票で4位にランクインし、翌2018年にも17勝&231奪三振の活躍を見せた。

2019年は白血病を克服してカムバック賞を受賞し、2020年は60試合制の短縮シーズンながら6年ぶりの防御率2点台をマーク。2021年1月にアンドレス・ヒメネス、アメッド・ロサリオらとのトレードでフランシスコ・リンドーアとともにメッツへ移籍すると、移籍2年目の2022年には4年ぶりの2ケタ勝利となる15勝を挙げたが、昨季は右ひじの不調に悩まされ、20試合に先発して3勝8敗、防御率6.80、被打率.310、WHIP1.70と自己最悪の成績に終わった。

ガーディアンズは投手育成に定評があり、タナー・バイビー、ローガン・アレン、ギャビン・ウィリアムスと次々に若手投手が台頭したことで、シェーン・ビーバー、トリストン・マッケンジーと合わせて先発5枚は揃っている。ベン・ライブリー、イグザビオン・カリー、ハンター・ガディスなど、ほかにも先発できる投手を揃えており、カラスコは「保険の保険」くらいの位置づけに過ぎないだろう。あるいは、スプリング・トレーニングにおいて、若手投手のメンターとしての役割を期待しているのかもしれない。

カラスコが復活できなかったとしても、若手投手がカラスコから得るものは多いはずであり、ガーディアンズにとってはローリスクな良い契約になったと言えそうだ。

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