コーチは現役高校生…多摩高で小学生向け野球教室 野球人口減少に主将「自分たちに何ができるかを考えた」

笑顔の児童と野球部員たち=多摩高グラウンド

 神奈川県立多摩高校(川崎市多摩区)の野球部員が児童と交流する野球教室が28日、同高グラウンドで初めて行われた。同市内の少年野球チームに在籍する小学1~3年生約120人が参加し、ボールで的を狙う「ストラックアウト」やトス打撃、ミニゲームなどを楽しんだ。

 同高野球部は現1年生が入部するまで、在籍選手が9人だけの期間があった。松崎航太主将は「野球人口の減少を身をもって感じた。他校を見ても連合チームが多く、子どもたちと年齢の近い高校生の自分たちに何ができるかを考えた」と企画した理由を説明する。

 飯島佑監督(36)は「子どもたちに野球の楽しさを知ってもらい、野球をやったことのない友達を誘ってほしい」と語った。参加した女児(6)=同市宮前区=は「バッティングが特に面白かった。高校生の人たちが優しく教えてくれて楽しかった」と目を輝かせた。

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