歴史愛好家らの動向に基づく「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキング」の2023年版で、岡山城（岡山市北区丸の内）が全国5位になったことが分かった。前回19年の24位から躍進。一昨年の「令和の大改修」で全面リニューアルした天守閣が高評価を受けているもようだ。
ランキングは、スタンプラリーアプリ「ニッポン城めぐり」を運用する情報通信業ユーエム・サクシード（東京）が主催。アプリ登録者（31万人）が全国3千の城に行った人数を衛星利用測位システム（GPS）で集計し、上位300について順位を公表している。
岡山城に関するアプリのコメントでは、「関ケ原の戦い」（1600年）をテーマとする「戦国合戦シアター」など天守閣に新設された展示を評価する声が目立ち「歴史マニアからビギナーまで楽しめる内容が人気を呼んでいる」と同社。歴史学者・磯田道史さん＝岡山市出身＝による展示の監修もファンにとって大きな魅力になっているとみられる。
板野利泰・市観光振興課長は「県都のシンボルである岡山城が多くの歴史ファンを引きつけていることは非常に喜ばしい。引き続き足を運んでもらえるよう情報発信に努めていく」としている。
同社によるとランキング23年版の上位は、1位駿府城（静岡市）▽2位姫路城（兵庫県姫路市）▽3位犬山城（愛知県犬山市）―などの順。福山城（福山市）は14位だった。
