あなたはいくつ当てはまりますか? 貯蓄ができない人の6つの共通点

老後は2000万〜3000万円が必要と言われている今。世代によっては、子どもの教育資金やマイホーム資金、親の介護資金が必要となる場合もあります。

お金は使ったときに価値が出るので、貯めることに全精力を傾けることをおすすめするわけではありませんが、ある程度の貯蓄はあったほうが良いでしょう。自分や家族が突然病気になり医療費がかかったり、働くことができなかったりといった事態になったときのことも考えなければなりません。

一方で、「貯蓄が必要なことはわかるけど、貯蓄ができていない」という方が一定数いるのも事実です。貯蓄ができていない人には共通する傾向があります。その傾向に気がつけば、お金の使い方を見直し自ずと貯蓄をすることができるようになるでしょう。

今回はそんな貯蓄ができない人に共通する傾向6つをご紹介します。


1. 1カ月の食費を把握していない

家計の支出の中にはいくつかのカテゴリーがありますが、毎月必ず必要なものであり、買うものによって金額が増減するのが食費です。その食費がいくらかかっているのか把握していないのは、自分のお金の収支にまったく興味がない証と言ってもいいでしょう。

消耗品などの日用品に比べて把握しやすいのが食費なので、まずは1カ月の食費がいくらかかっているのか把握するところからはじめてみましょう。「家で調理するための食材を買った支出」「仕事中のランチ代」「交際費としての外食」「自分や家族だけでの外食」に分けて記録し、多すぎる出費があればそこを減らしていくようにしましょう。

2. サブスクなどの定額支出を把握していない

映像や音楽の配信サービス、スマートフォンのアプリなどのサブスクリプション契約での支払いや、スポーツジムの会費など、毎月定額で支払っているサービスを把握していない人も要注意です。すべてをリストにして把握するようにしておきましょう。リストにした時点で、支払っている金額分を十分に利用しているかどうかを考え、利用していないのであれば解約する判断も必要です。

3. 何か欲しい物があるとき人の目を意識して欲しくなっている

何かを欲しいと思ったとき、それをSNSに投稿したいとか、誰かに持っていることを話したいから欲しくなってはいないでしょうか。このことが悪いと言っているのではないですが、SNSに投稿して人に見せたいというのは終わりがないことです。

何かを欲しいときは、それがなぜ欲しいのか、自分にとってどう必要なのか、手にしたらどのような利点があるのか、金額の分プラスになるものなのかをしっかりと考えてから買うようにしましょう。これがまさにコストパフォーマンスです。SNSに投稿する、人に話すだけでは、せっかく買ってもすぐに興味を失ってしまい、かかったコスト分のパフォーマンスは発揮してくれません。

4. 自分が持っている物を把握していない

物を持ちすぎていて自分が何を持っているか把握していない人は、さらに物を増やしてしまう傾向にあります。自分がボールペンを何本持っているか分からないと、コンビニに入ったときに良さそうなボールペンが目につくと買ってしまうのです。逆に自分が所有しているボールペンを把握していれば、コンビニでボールペンが目についても買うことはないでしょう。

自分が持っている物を把握できている人は、無駄に重複して買ってしまうこともないので、自ずと支出が減ってきます。

5. QRコード決済、クレジットカード、現金、どこにいくら使っているか把握していない

◯◯Payなどのコード決済は今やいくつあるのか分からないほどにサービスが乱立しています。クレジットカードを複数持っている人もいるでしょう。そのような中で、利用している支払手段の数が増えると、全体の支出も把握できなくなってきます。いくつかの支払手段を利用しているのであれば、それぞれの利用金額はチェックするようにしておきましょう。

6. 貯蓄目標がない

貯蓄ができない人の多くが、貯蓄の目標を立てていないことがあります。目標がないと毎月の支出もただ流れ出てしまうでしょう。大きな目標で何年後にいくら貯蓄するかを決め、そのためには毎年いくら、毎月いくらと貯蓄にまわしたい金額を把握すると貯蓄自体に意識が向くようになります。

今回は貯蓄ができないという人に共通する傾向についてご紹介しました。当てはまる項目があれば今後その点を意識して、お金の使い方を変えてみてはいかがでしょうか。

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