【日光】湯元の日光山輪王寺別院・温泉寺で28日、一足早い伝統の節分行事「節分追儺(ついな)式」が行われた。
今年は新型コロナウイルスの影響で中止となっていた菓子などをまく恒例の「がらまき」が4年ぶりに復活した。
最初に本堂で法要と豆まきが行われた。参列者が「鬼は外」の掛け声とともに豆をまくと、鬼に扮(ふん)した子どもたちが本堂から退散した。
その後、年男と年女が本堂縁側でがらまきを行い、集まった人たちに菓子や雑貨をまいた。同寺の人見良典(ひとみりょうてん)執行(しぎょう)(66)は「久しぶりにがらまきを行い、多くの人に福を分け与えることができた。新年早々に地震などがあったが、昇り竜のように良い年になれば」と話した。
温泉寺は全国でも珍しい温泉を有する寺。子どもたちに節分を楽しんでもらおうと、毎年1月の最終日曜日に節分行事を行っている。