朝鮮人追悼碑、撤去前に学習会 市民ら、群馬県が29日に代執行

群馬県高崎市の「群馬の森」に設置された朝鮮人労働者の追悼碑に献花する人たち=28日午後

 群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」に市民団体が設置した朝鮮人労働者の追悼碑が、県による行政代執行で撤去されるのを前に、関心を持つ市民らが28日、現地で学習会を開いた。県は碑を管理する団体に撤去を求めていたが応じなかったため、29日に撤去工事を始める方針。

 学習会には約150人が参加。管理する団体「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」の石田正人さん(71)が設置の経緯を解説し「強制連行の事実を残そうという思いがつまった大切な碑」と訴えた。最後に参加者が碑に献花した。

 現地では保守系とみられる街宣車や十数人が学習会に抗議。衝突を避けるため多数の警察官が警備に当たった。

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