「人生でやりたいことを決め、頑張りすぎず取り組んで」 バイオリニストが体験談

バイオリニストの式町さんの演奏に聞き入る生徒(長岡京市今里5丁目・長岡第二中)

 将来の自立に向けた基盤を育むキャリア教育の取り組みが、京都府乙訓地域の小中学校で行われた。 

 長岡京市今里5丁目の長岡第二中では、校外の社会人を講師に招いた授業が開かれた。2、3年生が人生の先輩から進路決定や心構えなどの話に耳を傾けた。

 2年生には、脳性まひで足腰に痛みがあるバイオリニストの式町水晶さん(27)=神奈川県小田原市=が、障害やバイオリンとの出合い、子どもの時のいじめ体験を語った。

 式町さんは「一度きりの人生でやりたいことを決め、頑張りすぎずに取り組んで。それができる自分に感謝して」とアドバイスした。東京パラリンピック閉会式で披露した「この素晴らしき世界」など4曲を演奏して、生徒たちを魅了した。

 3年生の授業では、村田製作所で最新型ロボットを開発する社員が苦労ややりがいを話した。

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