【フィリピン】ミンダナオ—ビサヤの送電網、本格稼働[公益]

フィリピン全国送電社(NGCP)は26日、中部ビサヤと南部ミンダナオを結ぶ送電網を本格稼働したことを明らかにした。北部ルソンを含めた主要3地方の送電網が接続され、最大送電容量は90万キロワットとなる。

「ミンダナオ—ビサヤ相互接続プロジェクト(MVIP)」は2023年4月に一部稼働した。同年7~9月のフル稼働を予定していたが、送電線敷設の用地を巡る問題が発生し、延期されていた。

マルコス大統領は、26日に大統領府で開催された式典に出席した。今年初めに中部パナイ島で発生した大規模停電に触れ「全国送電社には安定した電力供給を期待する」と話した。

全国送電社はルソンのエルモサ—サンホセ間の送電網、ビサヤのセブ—ネグロス—パナイを結ぶ基幹送電線の整備完了も控えている。

ミンダナオ島は送電網の稼働前は、島内で発電した電力を独自の送電網で供給してきた。フル稼働により、遠隔地を含む全国で安定した電力供給が見込まれる。

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