【マレーシア】KLCCP、スリアKLCCを完全子会社化[建設]

ペトロナス・ツインタワー内にある商業施設「スリアKLCC」=クアラルンプール(NNA撮影)

マレーシアの不動産会社KLCCプロパティー・ホールディングス(KLCCP)は26日、首都クアラルンプール中心部の商業施設「スリアKLCC」を運営する子会社スリアKLCCを完全子会社化すると発表した。

KLCCPは現在、スリアKLCCに60%出資し、筆頭株主となっている。KLCCPはこのほど、オクマドール(マレーシア)シティー・リテール・センター、ポートモレスビー・インベストメンツ、ボールド・ピークと、これら3社が保有するスリアKLCCの株式計40%を取得することで合意した。

KLCCPは、総額19億5,000万リンギ(約611億円)での取得を提案している。外部から調達した資金で取得する予定で、今年第2四半期(4~6月)の取得完了を見込んでいる。

KLCCPのシャア・マフムード最高経営責任者(CEO)は、「焦点を絞ったテナント戦略やデータに基づいた顧客理解、小売業界を活性化するための長期計画により、スリアKLCCは前向きな長期展望を有しており、(完全子会社化することで)KLCCPが属するKLCCPステープルド・グループの資産ポートフォリオの価値が増大する」との見方を示している。

スリアKLCCは、クアラルンプールのシンボルであるペトロナス・ツインタワー内にある。国内外の350以上のブランドが出店し、三越伊勢丹ホールディングスの百貨店「伊勢丹」も店舗を構える。

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