米中、30日に薬物対策協議 北京で初の作業部会

 【ワシントン共同】米政府高官は28日、米国で乱用が社会問題になっている医療用麻薬フェンタニル対策を巡る米中の作業部会を30日に北京で初開催すると明らかにした。フェンタニルは中国で製造された原料をメキシコの犯罪組織が合成し、国境を接する米国に密輸している。作業部会設置は昨年11月の米中首脳会談で合意していた。

 国境管理とフェンタニルへの対応は、民主党のバイデン大統領が再選を目指す11月の大統領選で争点の一つとなる。バイデン政権は原料製造者の摘発や、輸出食い止めを中国に求めており、首脳会談の成果としてアピールする狙いがある。

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