“地元の星”が華やかなショーで観客魅了 OSK空良さん益子で凱旋公演 男役の力強い歌声披露

華麗なステージを披露する空良さん(前列左)と桐生さん(同2人目)

 【益子】町出身の空良玲澄(そられいと)さんが初めて主演を務めるOSK日本歌劇団の公演が28日、町民会館で行われ、地元の星が舞台で繰り広げる華のある歌とダンスに、町民らが大きな拍手と声援を送った。

 空良さんを中心とした若手5人によるステージで、ごく一部の団員しかなれない特別専科の桐生麻耶(きりゅうあさや)さん(真岡市出身)がスペシャルゲストで登場した。

 空良さんは、ロックからポップス、ユーロ、バラードなど幅広い曲調に合わせ切れのあるダンスと男役の力強い歌声を披露し、華麗な衣装と演出を組み合わせ多彩な世界観を表現した。1時間ほどで18曲と息つく間もなく変化する舞台上に、子どもからお年寄りまで観客は目を奪われていた。

 桐生さんや空良さんが舞台から降り観客の目の前で歌うパートもあり、2人は地元ネタを交えたトークでも会場を盛り上げた。空良さんは公演中何度も、地元への感謝の言葉を述べた。

 3回公演で、初回の後には広田茂十郎(ひろたもじゅうろう)町長が舞台上で益子大使の委嘱状を手渡した。各回の幕開けでは、空良さんが所属していた「真岡ミュージカル」の子どもたちが元気よく歌とダンスを披露した。

 塙、教員平野秀雄(ひらのひでお)さん(64)は「生で見る迫力、美しさ、華やかさに心がウキウキした。小さな町から大きな舞台に立ち、子どもたちの夢が広がる」と感激していた。

 空良さんの高校時代の同級生、宇都宮市今宮1丁目、パート堀江(ほりえ)きらりさんは「華があって優しくて飾らない感じは変わらない。多くの人から応援される人になってほしい」とエールを送った。

華麗なステージを披露する空良さん(左から2人目)
華麗なステージを披露する空良さん(右)

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