大嶺祐太さんら「プロでの経験伝える」 野球教室に60人参加 沖縄・浦添市

 【浦添】元千葉ロッテマリーンズ投手の大嶺祐太さん(35)ら沖縄県出身の元選手による「こども野球教室」(主催・浦添商工会議所青年部)が21日、浦添市の沖縄電力野球部グラウンドで行われた。少年野球チームの6年生約60人が元プロから手ほどきを受けた。大嶺さんは「プロで16年間やってきた経験を伝えるので、みんなも上手になってほしい」と語りかけ、子どもたちはキャッチボールの後、投手と野手に分かれて練習した。(浦添西原担当・比嘉直志)

 投球法の指導で大嶺さんは「力強いボールを投げるには下半身の使い方が大切」と説いた。軸足の足裏でしっかりと地面を捉え、膝、太もも、お尻、腹筋と順番に力を伝えていくイメージを具体的に伝えた。「下半身を意識した投球動作ができれば、腕は勝手に出てくる。スクワット練習を大切にしてほしい」とアドバイスした。

 元東北楽天ゴールデンイーグルス選手の島井寛仁さん(33)も参加。ショートバウンドのゴロの捕り方では「グラブを動かすのではなく、グラブを地面に着けて、足を動かして捕る体勢に入って」と手本を示した。

 浦添タイガース投手の空田絆來心(きらと)さん(12)は、大嶺さんから身ぶり手ぶりで投球フォームを教わった。「股関節の動きとお尻の力の入れ方を意識し、投げる瞬間は軸足をセカンド方向に押し出す感覚を習った。慣れれば強いボールを投げられそう」と手応えを感じたようだった。

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