米中、フェンタニル対策協議 北京で30日に初作業部会

Kanishka Singh Steve Holland

[ワシントン 28日 ロイター] - 米政府高官は28日、米国で乱用が問題になっている医療用麻薬フェンタニル対策を巡る米中作業部会の初会合を30日に北京で開催すると明らかにした。

両国は昨年11月の首脳会談でフェンタニルの供給源への対処について協力することで合意していた。

米高官は会合について「(フェンタニル対策の)取り組みにおける二国間協力の重要な部分だ」と説明した。

フェンタニルは米国で過剰摂取が社会問題となっている。主に中国で製造された原料をメキシコの犯罪組織が合成し、米国に密輸していると米国は主張している。中国はこれを否定している。

米高官によると、バイデン米大統領と習近平国家主席が会談した昨年11月ごろに中国政府は原料製造企業の取り締まりを開始した。さらに、この問題に関して中国はメキシコとの協議を開始したという。

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