自民長崎県連の会長に古賀氏 谷川氏の後任、裏金事件巡り謝罪 「信頼回復が使命」

古賀友一郎氏

 自民党長崎県連は28日、長崎市で常任総務会を開き、党派閥の裏金事件で県連会長を辞任した谷川弥一元衆院議員(82)の後任として、古賀友一郎参院議員(56)=2期目=を決定した。古賀氏は記者会見で、一連の事件について「政権政党として信頼を回復しなければならない。それが私の使命」と謝罪した。
 谷川氏は15日に会長を辞任。その後、離党、議員辞職した。後任は本県選出国会議員4人で互選。山本啓介参院議員=1期目=も意欲を示したが、2期目以上の議員が務める慣例があり、古賀氏が内定していた。任期は残任期間の今年5月までだが、1年の再任を認めている。
 古賀氏は会見で、谷川氏の議員辞職に伴い4月28日に実施される長崎3区補欠選挙の候補擁立について、「(総務会では)『戦うべき』との意見も上がった。ただ、客観的に今回は(選挙情勢が)大変厳しい状況もある。これから党本部と協議しながら対応を考える」とした。
 県連は党紀委員会も開き、昨春の佐世保市長選で県連推薦候補ではなく、現市長の宮島大典氏を応援した外間雅広、湊亮太両県議の処分を議論。いずれも「厳重注意」にすると決めた。 

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