萩尾望都さん 仏アングレーム国際漫画祭で「特別栄誉賞」受賞 つげ義春、池上遼一らに続き

漫画家の萩尾望都さん(74)が27日、仏アングレーム国際漫画祭で「特別栄誉賞」を受賞した。日本人漫画家としてはつげ義春、池上遼一、伊藤潤二、真島ヒロらに続く栄誉となった。

「ポーの一族」「11人いる!」「イグアナの娘」「残酷な神が支配する」など西欧ロマン、SF、サスペンスなど幅広いテーマを描き続ける。竹宮惠子、大島弓子、山岸凉子らとともに「花の24年組」と称され、少女漫画界の重要作家と評価される。

萩尾さんは「この度は『特別栄誉賞』をいただき、感謝いたします。私を漫画家の道に導いてくださった、先達の漫画家の先生方にも、感謝いたします。漫画に出会うことで私の人生は豊かになり、美しくなり、寛容になりました。この表現の分野が存在すること、読者や編集者、多くの方が支えてくださることに、感謝いたします。ありがとうございました」とコメントを寄せた。

萩尾望都(はぎお・もと)は1949年5月12日生まれ。福岡県大牟田市出身。日本SF作家クラブ、日本漫画家協会に所属。女子美術大学客員教授。1969年『ルルとミミ』でデビュー。2012年紫綬褒章受章、2016年朝日賞受賞など受賞多数。2019年5月大英博物館The Citi exhibition Manga の原画展に参加し現地で講演を行った。2019年には文化功労者に選出。2022年旭日中綬章受章。2022年アイズナー賞コミックの殿堂(The Comic Industry’s Hall of Fame)入り。現在、月刊「flowers」(小学館)にて『ポーの一族 青のパンドラ』を連載中。

(よろず~ニュース編集部)

© 株式会社神戸新聞社