出産を経験した女性のなかに、産前や産後に体重が増えて大変だった! という方はいませんか? 産後ダイエットを頑張りたいけれど、育児中は自分の時間が取れず、思うように痩せずに悩むこともしばしば……。今回は筆者の友人から聞いた、産後太りに悩んでいた時に起きた悲劇をご紹介します。
新生児を連れて、親戚の集まりに参加
Y子は昨年12月に、2人目の赤ちゃんを出産しました。
産院を退院して2週間ほどたったある日。
夫から「正月、赤ちゃんの顔見せもしたいから親戚の集まりに参加してほしい」と言われ、Y子は内心「めんどくさっ。嫌だな」と思っていたのですが、少しの時間ならとOKしました。
結婚前より体重が、30kg以上増えたY子
じつはY子、2人目の妊娠中はひどい食べづわりで、妊娠前と比べると体重が15kg近く増えていました。
しかも、1人目の出産と育児のなかで、結婚前よりも体重が30kg以上増えていたのです。
体型がふくよかになった分、Y子は久しぶりに会う親戚から好奇の目で見られないか密かに気にしていました。
親戚「もう1人腹にいるんじゃねぇか?」→Y子ショックで号泣
そんなY子の気持ちを知ってか知らずか、食事中に事件がおきました。
70代後半の年配の男性が、Y子に向かって「お前さん。もう1人腹の中にいるんじゃねぇか?」と体型を茶化してきたのです。
親族の男性は、悪気はなかったのだと思いますが、酔いが回っていたこともあり、ひとりで大笑いしています。
マタニティブルー真っ只中のY子は、ショックのあまりその場でうつむいたままポロポロと涙を流しました。
Y子の変化に気づいた夫が、すぐに彼女の元にきて事情を確認。
夫は、Y子を隣の部屋に連れて行き、その後男性を一喝してくれたのです。
産前・産後はとくに思いやりを持って!
その後Y子一家は、子どもたちを連れてすぐに自宅へ帰りました。
車の中で夫から「つらい思いをさせて、本当ごめん。もう二度と、親族の集まりにでなくていいから」となだめられ、やっとY子の気持ちも落ち着きました。
産後は特に、精神的にナーバスになりやすい人も多いです。
他人の無神経な言動でいつも以上に落ち込んだり、傷ついたりしやすくなります。
そんな時は、Y子の夫のように寄り添ってくれるパートナーの存在は心強いですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子