マリナーズがWソックスとトレード交渉 右腕シース獲得を検討か

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、マリナーズは右腕ディラン・シース(ホワイトソックス)の獲得に向けてトレード交渉を行っているようだ。ナイチンゲール記者は、ホワイトソックスがシースの対価としてブライス・ミラーまたはブライアン・ウーを中心としたパッケージを希望していることを報じている。ホワイトソックスはシースのトレードバリューを極めて高く設定しており、今オフはここまでトレード交渉がなかなか進展しない状況が続いている。

マリナーズの今季の先発ローテーションは、ルイス・カスティーヨ、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービーが強力な1~3番手トリオを形成し、昨季デビューしたミラーとウーが4~5番手に入る布陣が予定されている。ほかにもアンソニー・ディスクラファーニ、エマーソン・ハンコックなど、先発できる投手を揃えており、高いコストを支払ってまで先発補強に動く必要はない状況だ。

ただし、マリナーズは打線が決して強力とは言えず、シースやFAのブレイク・スネルの獲得が噂されているのは、こうした大物投手の獲得によってローテから弾き出された先発投手を使い、トレードで強打者獲得に動くためだと思われる。つまり、シース獲得のためにミラーやウーといった若手先発投手を放出してしまうのはマリナーズの思惑に合致しない。ホワイトソックスがミラーやウーを欲しがるのであれば、トレードの成立は難しいかもしれない。

今オフ中のトレード移籍が確実視されていたシースだが、ホワイトソックスはFAまであと2年保有できるシースのトレードバリューを極めて高く設定しており、ホワイトソックスの要求に応えようとするチームは現れていない。ペドロ・グリフォル監督はすでに今季の開幕投手にシースを指名しており、ホワイトソックスは希望条件を引き下げるつもりはないものと思われる。シースをキープしたまま開幕を迎える可能性が高まっているホワイトソックスだが、マリナーズとのトレード交渉は今後どんな展開を見せるのだろうか。

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