人気の給食レシピや店で使えるクーポンも…広報きりしまが節目の400号達成

霧島市のさまざまな話題を取り上げ400号を迎えた広報きりしま

 鹿児島県霧島市の広報誌「広報きりしま」が1月で400号を迎えた。1市6町が合併した2005年11月に創刊し、毎月2回の発行を重ねてきた。担当者は「人や地域が輝き、愛される広報誌を市民に届けていきたい」と決意を新たにしている。

 カラーの広報誌(24~28ページ)と2色刷りのお知らせ版(12ページ、1、4月は休み)の2種類。秘書広報課の職員4人が取材・執筆している。街の話題やイベントのお知らせだけでなく、旬の人物や市内の企業とそこで働く若者の暮らし、人気の給食のレシピなど多彩なコーナーで紹介している。添付のポストカードやお店で使えるクーポン券の人気も高い。

 毎月の特集企画では「牛肉が食卓に届くまで」や「キャンプのススメ」といった軟らかい題材から、「市の財政状況」や「1993年の8.1豪雨の教訓」といった硬派なものまで取り上げてきた。全国広報コンクールでは2019年まで13年続けて入賞。連続入賞回数は日本一だ。読者からの便りが月に50通ほど寄せられている。

 400号は旧牧園町出身の大相撲・陸奥親方からしこ名を継いだ弟子の大関・霧島関の手形が表紙を華やかに飾る。「広報誌をもっと身近に」と題した特集を組み、400号までの歩みを振り返った。

 創刊間もない頃はお知らせとまちの話題が中心で、反響が少なかった。06年5月号に誌面を大幅リニューアル。郷土史を紹介するコーナーを設けるなど知的好奇心をくすぐる記事を増やしてきた。冨久亮二広報グループ長(51)は「これからも霧島市をもっと好きになってもらえる情報発信をしたい」と話している。

 4万3000部を発行し、自治会組織を通じて配布。各公共施設にも置いてあるほか、モバイルアプリ「マチイロ」でも配信している。

「広報きりしま」400号の紙面と取材・執筆をした職員=霧島市役所

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