犬を初めて迎える人がしがちな『3つのミス』 病気やケガを招いている可能性も…意識すべきことは?

犬を初めて迎える人がしがちな『3つのミス』

1.可愛がり過ぎる

初めて迎え入れた愛犬は、それはもう可愛くて可愛くて仕方がない存在になると思います。だからと言って愛犬を可愛がり過ぎたり、構いすぎてしまうのは良いことではありません。

可愛がりすぎたり構いすぎると、愛犬の性格や健康面に影響を与えてしまう可能性があります。

四六時中ジッと見つめられたり、ひっきりなしに撫でられたりすると愛犬はストレスを感じてしまうこともあります。また可愛いと、ついつい過保護にもなりがち。オヤツやお散歩の要求に応えすぎていると、ワガママな性格になってしまう可能性もあります。

愛犬という存在はどんな時でも可愛く見えるものです。一生懸命遊んでいる時も、ご飯を食べている時も、寝ている時も天使のように見えるはず。

しかし、ご飯を食べている時や寝ている時はもちろん撫でたりしてはいけませんし、要求には全て応えるわけではなく、「ダメな時はダメ」としっかりとしつけで教えてあげましょう。

2.追いかけて遊ぶ

犬は遊ぶことが大好きです。また犬にとって「遊ぶ」と言うことは楽しいだけではなく、動くオモチャを追いかけることは狩猟本能が満たされますし、嗅覚を使った遊びでは「考える」ことをするため、脳の働きにも一役買ってくれるので大切なことでもあります。

特に飼い主さんと一緒に遊ぶことは、犬にとってとても幸せなこと。また信頼関係を築くためにも、とても重要なことのひとつです。

体を使う遊びでは追いかけっこ遊びなどをすることもあると思いますが、逃げる愛犬を飼い主さんが追いかけてはいけません。飼い主さんから逃げることを「楽しい!」と学習してしまうと、万が一脱走してしまった時に呼び戻すことが困難になる可能性があるからです。

愛犬と追いかけっこ遊びをする時は、必ず飼い主さんが逃げて愛犬に追いかけてもらいましょう。

3.寒さ対策を軽視する

今や犬も、暑さや寒さ対策をしてあげなければいけないということはご存知の方も多いと思いますが、犬種によっては、想像以上に暑さや寒さに弱い個体もいます。

一昔前までは外で飼われることが当たり前の生き物だったため、特に冬の寒さ対策をうっかり怠ってしまう飼い主さんがいるかもしれません。

寒さに弱い犬種はチワワやパグ、パビヨンやフレンチブルドッグなど。基本的に小型犬は寒さに弱い犬種が多く、中型犬以上でも短毛の犬種は寒がりな傾向があります。またどんな犬種であっても、子犬は体温調節の機能が上手く働かないため注意が必要です。

室内の温度は犬にとって適温と言われる21~25℃に設定したうえで、愛犬の様子をこまめに観察してください。寒ければ寝ていてもプルプルと震えて目を覚ましたり、耳や肉球が冷たくなったりするのでしっかりと体を温めてあげましょう。

犬を初めて飼う人でも飼いやすい犬種

初めて犬を迎え入れるのであれば「好きな犬種」を迎え入れたいと思うはず。しかし、犬は犬種ごとにその特性やケアの仕方が異なってくるものです。中には初めて犬を飼われる方にはちょっと難しいと言われる犬種も存在します。

犬を初めて飼う人でも比較的飼いやすいと言われる犬種をいくつかご紹介していきます。

どんな犬種が飼いやすい?

犬の初心者さんでも比較的飼いやすいと言われる犬種の特徴は、しつけがしやすく抜け毛が少ない、また運動量は少なめで病気にかかりにくいなどの特徴があげられます。

  • チワワ
  • パグ
  • ポメラニアン
  • トイプードル
  • ヨークシャテリア

やはり小型犬は全般的に運動量が少ないので、お仕事が忙しく時間の余裕があまりない共働きのご家族にはおすすめです。加えてチワワやトイプードルは従順で賢いため、しつけも比較的しやすい犬種。

パグやポメラニアン、ヨークシャテリアは非常に人懐っこく愛情深いため、お子様がいらっしゃるご家庭でも飼いやすい犬種と言えます。

またトイプードルとヨークシャテリアは抜け毛も少ないので、お手入れもしやすくお部屋の掃除に悩まされることも少ないでしょう。

まとめ

初めて犬と一緒に暮らすと楽しいことも多い反面、大変なことも驚かされることもたくさんあると思います。迎え入れたい犬種が決まっている場合、その犬種について沢山勉強してから迎え入れてあげましょう。

犬種の特徴を知ったうえで、病気やケガを招かないように接していきましょうね。

(獣医師監修:後藤マチ子)

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