日韓高校生が意見交換 海ごみ問題テーマに 韓国・釜山でワークショップ開催

日韓の高校生が参加したワークショップ=韓国・釜山(対馬CAPPA提供)

 海洋汚染などを引き起こし、国際的に深刻な問題となっている海ごみ問題について、日韓の高校生が意見交換するワークショップが韓国・釜山で開かれ、韓国語を学ぶ対馬市の県立対馬高国際文化交流科の生徒らが参加した。
 対馬沿岸には年間推計で約3万~4万立方メートルのプラスチックごみなどが国内外から漂着し、生態系や地元産業への悪影響が懸念されている。ワークショップは問題に対する日韓両国の相互理解を深める目的で、県が主催。7日に開き、日本側からは対馬高生徒や県市職員ら約40人、釜山側からは釜山南高、釜山映像芸術高の生徒ら約30人が参加した。
 対馬で海ごみのモニタリング調査などに取り組む一般社団法人「対馬CAPPA」の上野芳喜代表理事と、韓国海洋大の教員が両国の海ごみの現状などについて講演。生徒は8グループに分かれて韓国語でグループディスカッションし、学習成果の発表もあった。「日韓両国で海ごみの無断投棄を徹底的に取り締まるべき」などとのアイデアが出たという。
 対馬CAPPAの上野代表理事は「若い世代が環境という共通のテーマを論じることで問題解決につながれば。未来に向け、日韓両国の交流がより深まってほしい」と話した。

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