【どこがすごいか泊まって検証】天然“黒湯”温泉!無料の夜鳴きそばとアイス!朝食ビュッフェ!「ドーミーインPREMIUM銀座」

ひとり旅や出張などでお世話になるビジネスホテル。駅チカの好立地、シンプルで機能的な客室、リーズナブルな料金などが魅力です。しかし、昨今、それにとどまらないビジホが出現しています。本記事では人気ビジホチェーンに宿泊し、その特色や魅力を紹介していきます。今回とりあげるのは、日本全国95店舗(2024年1月時点)を展開するドーミーイン。宿泊したのは2023年2月23日にオープンした「天然温泉 七宝(しっぽう)の湯 ドーミーインPREMIUM銀座」です。一般のホテルと違い、ツイン・和風ルームなども充実させたドーミーインのハイエンドブランドだそうですが、はたしてどんなビジホだったのか、さっそく紹介していきます。

「ドーミーインPREMIUM銀座」5つのポイント

JCSI(日本版顧客満足度指数)ビジネスホテル部門で4年連続1位

半露天風呂付き、畳敷の和風プレミアムフロア

天然温泉「黒湯」は男女ともサウナと水風呂も完備

夜鳴きそば、アイス、乳酸菌飲料の無料サービス

新鮮な地元食材をふんだんに取り入れた朝食バイキング

熱心なファンも多いドーミーインの特徴とは

ドーミーインは、「出張先でも、旅行先でも自宅に帰ったときのように疲れをリセットしたい」という想いから生まれたビジネスホテルです。運営会社は共立メンテナンスで、ビジネスホテル以外にも学生寮や高齢者向け住宅などの事業を展開。また、リゾートホテルの「共立リゾート」、和風プレミアムブランドのビジネスホテル「御宿 野乃」などのホテルブランドも運営しています。

さらに、ドーミーインといえば、ほぼすべてのホテルに大浴場完備、新鮮な地元食材をふんだんに取り入れた朝食バイキング、「夜鳴きそば」の無料サービスなどが有名で、“ドミニスタ”と呼ばれる熱狂的なファンもいるほどです。また、2023年のJCSI(日本版顧客満足度指数)ビジネスホテル部門では見事1位に。首位になるのは4年連続というから驚きです。

東銀座駅から徒歩4分。観光名所に近い好立地

今回宿泊したドーミーインPREMIUM銀座の客室数は、全154室(シングル27室、ダブル99室、ツイン18室、和風スタンダード2室、和風スーペリア5室、和風デラックス2室、ユニバーサルクイーン1室)。ホテル内には、レストラン「Hatago」、サウナ付き大浴場、完全予約制の立体駐車場、ランドリーコーナー、喫煙ブース、漫画コーナーなどがあります。

東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」4番出口から徒歩4分ほどの立地で、歌舞伎座や築地市場などの観光名所にも近く、銀座のショッピングにも便利そう。

(※許可を得て撮影しています)

フロントで予約内容や氏名・住所などを確認し、チェックイン。アメニティは1階ロビーにはなく、各部屋に備えつけがあります。フロントの横には銀座観光のガイドマップがそろっているので、観光名所が知りたい人は助かりますね。

半露天風呂付きの和風プレミアムフロア

私が泊まったのは最上階12階の「和風スーペリアルーム(ベッド2台)」。12階は和風プレミアムフロアになっており、フロアが畳敷になっています。エレベーターの前に下足箱があり、靴を脱いで素足であがります。清潔な廊下は畳の感触が気持ちよく、どこか心が落ち着く空間。

フロアにはサービスルームがあり、クラフトビール3種、ジュース、おつまみナッツがなんと、フロア宿泊者限定でとり放題になっていました。

和風スーペリアルーム(ベッド2台)のお部屋は25.7平方メートル。さすが154室中10室しかないプレミアムフロアだけあって、広々としています。ベッドはサータ社製(110×195cm)×2台。和を基調としたインテリアにも品があり、まるで旅館に泊まったような居心地のよさです。

冷蔵庫にはウェルカムスイーツのサービスも。宿泊時によってメニューは変わるそうですが、この日は洋梨プリンでした。これがしっとりとした舌触りかつ、濃厚な味わいで、めちゃくちゃおいしかったです。

コンパクトですが、ルーフテラスもあります。夜風に当たりながら風呂上りにビールを読んだら気持ちよさそう!

トイレも清潔。緑色のトイレットペーパーは緑茶の高貴な香りがしました。

洗面台も和風のインテリアになっています。アメニティも歯ブラシ、シャワーキャップ、ヘアーリング、ブラシ、ヒゲソリ、綿棒と必要なものは一通りそろっています。また、フロントに頼めば、アイロン(アイロン台)、ズボンプレッサー、エチケットブラシ、爪切りなどの貸し出しもしているそうです。

なんと、檜の半露天風呂もついていました! 吹き抜けの天井で開放感もあり、ひんやりとした空気を感じつつ、檜風呂を堪能させてもらいました。今回は早朝に利用しましたが、夜は星空を眺めながら……なんていうのもオツですね。

天然温泉「黒湯」にはサウナと水風呂も完備

天然温泉の大浴場は地下1Fです。大浴場にタオルはなく、部屋着とセットで部屋から持っていきます。

大浴場は、壁面に滝が流れ、窓の外には中庭風のスペースが広がっています。そして千葉県匝瑳市から運ばれてきた「黒湯」が! 浸かってみると、真っ黒というより黒褐色といった感じで、やさしい肌触り。泉質はナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉とのこと。

さらに嬉しいのは、本格的な高温サウナと水風呂。サウナ内には吉野桧が使われていて、いい匂い。テレビもなく、静けさの中でしっかりと汗をかけました。

水風呂は1人用の風呂釜式、10℃前後で、しっかり冷たいです。外気浴は、水風呂の横のチェアと、内湯を経由して行く中庭にスペースがあります。都心の一等地とは思えない中庭でしっかりととのえました!

脱衣所にはおなじみ「リファ」の高級ドライヤーも完備。さらに男性の脱衣所にはアフターシェーブローションやヘアトニックが用意されています。

一方、女性の脱衣所にはヘアエッセンス、クレンジングオイル、ボディローションなどのアメニティがかなり充実。パウダーエリアも用意されていました。

アイス、乳酸菌飲料の無料サービスも

大浴場と同じ地下1階フロアにあるのが、湯冷ましのチョコモナカ・アイスキャンディなどのアイス(15:00~25:00)と、乳酸菌飲料(5:00~10:00)のサービス。こちらは全国のドーミーイン共通です。

また、ドーミーイン名物の漫画コーナーもあります。『鬼滅の刃』『チェンソーマン』などジャンプの人気作から、『深夜食堂』『孤独のグルメ』などのちょっと渋いセレクションまでありました。すべての漫画はホテルのスタッフの方がセレクトしていて、最新刊の発売日にはわざわざ買いに走ることもあるそうです。

銀座にちなんだ小説やエッセイをまとめた棚も。池波正太郎や永井荷風、谷崎潤一郎などの文豪の作品が。この機会にじっくり読んでみるのも楽しそうです。

自動販売機のコーナーもありました。アルコールやソフトドリンクだけでなく、風呂上りに飲みたい牛乳やフルーツ牛乳など乳製品をそろえた自動販売機も。冷たいコーヒー牛乳は腰に手を当ててゴクゴクッっといきたいですね。

あっさりした醬油ラーメン「夜鳴きそば」が無料

ドーミーインといえば、毎日21:30〜23:00限定の「夜鳴きそば」のサービスが有名です。王道のあっさりした醬油ラーメンが、なんと無料で味わえます。実は、この時間帯を逃しても、オリジナルのカップ麺をもらえるというサービスぶり! オリジナルのキャラクターが可愛らしいです。

新鮮な地元食材を取り入れた朝食バイキング

朝のバイキングは2階にあるレストラン「Hatago」でいただけます。大人2300円、3歳以上~小学生以下1100円(2歳以下無料)、6:30~9:30(最終入店)で和洋食のバイキングを味わえます。

また、日中はこちらのフロアでウエルカムドリンクのサービスが提供されています。

チェーンホテルでありながら、各ホテルに特徴があるドーミーイン。ドーミーインPREMIUM銀座のご当地メニューは旬の海鮮をふんだんに使った季節の「海鮮玉手箱」でした。イクラ、マグロ、カニ味噌などでご飯にのせて海鮮丼としても楽しめます。

カラダに優しく、見た目も楽しくなるような「味めぐり小鉢横丁」もあります。この日は白滝の真砂和え、数の子の松前漬け、春菊としめじのお浸しなどがありました。

さらに、調理スタッフが目の前で仕上げる“揚げたて・焼きたて・作りたて”のオムレツ、エビフライなども用意されています。ほかにもパンやご飯、味噌汁などの主食類、生どら焼きなどのデザート。さらにビーツのポテトサラダ、ホタテとグレープフルーツのカルパッチョ、生ハムとモッツアレラチーズ バジルソースがけなどの逸品もありました。

ドリンクはソフトドリンク、コーヒー、牛乳、京都・祇園辻利のお茶。さらに青森県深浦町舮作(へなし)で作られる“ふかうら雪ニンジン”を使った「東京スムージー」というオリジナルのスムージーも。雪の下で糖度が増したらしく、フルーティな甘さがありました。

私の食べたメニューはこちら。ついつい欲張って取りすぎてしまいました(笑)。

屋上のスカイテラスで銀座の空を一望

屋上には椅子やテーブルがそろったスカイテラスがあり、銀座の空を一望。自動販売機にはクラフトビールやハイネケン、サワーなどが豊富にそろっています。

私が訪れたのは昼でしたが、湯上りに夜風を浴びながら、一杯くつろぐのもサイコーでしょうね。

最高のホスピタリティを味わってみては

チェックアウトは、フロントにカードキーを返却して終了。支払いは予約時のカード決済か、チェックイン時の現地精算です。ちなみにインバウンドブームにともない、最近は英語だけでなく、中国語や韓国語圏のお客さんも増えているそうです。スタッフの方に聞くと、約6割が外国人観光客だとか。

私が泊まった和風プレミアムフロアは1泊4万円からとビジホにしてはかなりハイエンドですが、この最高のホスピタリティはぜひ一度味わってみてほしいです。もちろん、それ以外のお部屋でも天然温泉や夜鳴きそばは堪能できるので、おすすめです。

エネルギー満タンで気持ちよく銀座の街に繰り出せますよ。みなさんもたまにはこんなビジホに泊まってみてはいかがでしょうか。

天然温泉 七宝の湯 ドーミーインPREMIUM銀座

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-16-8

TEL:03-6226-5489

アクセス:東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」から徒歩4分、JR「新橋駅」より徒歩約11分

チェックイン/チェックアウト 15:00/11:00

料金:1室1名18,800円~

※プラン内容や時期曜日により異なります

HP:https://www.hotespa.net/hotels/ginza/

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