キケ・ヘルナンデス獲得を狙うエンゼルス ドジャースが障壁に?

ドジャースからFAとなったユーティリティ・プレーヤー、キケ・ヘルナンデスに対してエンゼルスを含む複数のチームが興味を示していることが報じられているが、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ヘルナンデス獲得を狙うエンゼルスは「ヘルナンデスがドジャース復帰を希望することを恐れている」という。ただし、ドジャースがヘルナンデスとの再契約に積極的というわけではなく、ドジャースはブルペンの強化を第一に考えているようだ。

現在32歳のヘルナンデスは内外野をどこでも守れるユーティリティ・プレーヤーとして知られており、メジャー通算では中堅手として375試合(うちスタメン305試合)、二塁手として294試合(同206試合)、遊撃手として174試合(同126試合)、左翼手として138試合(同67試合)、右翼手として79試合(同37試合)、三塁手として45試合(同25試合)、一塁手として25試合(同12試合)に出場している。2020年にはドジャースのワールドシリーズ制覇にも貢献した。

2015~20年の6シーズンをドジャースで過ごしたあと、2021年からはレッドソックスでプレーしていたが、昨年7月のトレードで古巣ドジャースに復帰。昨季は2チーム合計で140試合に出場して打率.237、11本塁打、61打点、4盗塁、OPS.646を記録し、シーズン終了後に自身2度目のFAとなった。

ローゼンタール記者によると、エンゼルスを含む複数のチームがヘルナンデスに興味を示しているようだが、ドジャースは試合終盤の重要な場面を任せられるリリーバーの獲得に注力しているとみられる。有力な選択肢の1つは、自軍からFAとなったライアン・ブレイジャーと再契約すること。もう1つの選択肢は、かつてドジャースの絶対的守護神として君臨したケンリー・ジャンセン(レッドソックス)をトレードで呼び戻すことだという。

ドジャースは大谷翔平、テオスカー・ヘルナンデス、マニュエル・マーゴの獲得によって開幕ロースターの野手13人の顔ぶれがほぼ固まっており、ここからヘルナンデスとの再契約に動く可能性は低いと思われる。ヘルナンデスがドジャース復帰を希望したとしても、再契約が実現する可能性は低そうだ。

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