景況拡大を見通す企業増える 岩手県内68社にアンケート

 

 岩手日報社は、岩手県内企業68社に景気動向アンケートを行った。2024年の景況に関し「拡大」「緩やかに拡大」と答えたのは計36.7%(25社)で、前年調査より8.3ポイント増えた。物価高騰や人手不足など懸念要素はありつつ、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ消費の本格回復へ期待感が高まっている。

 各社の景況見通しは「拡大」が2社(2.9%)、「緩やかに拡大」が23社(33.8%)。「横ばい」35社(51.5%)、「緩やかに後退」5社(7.4%)だった。

 拡大傾向としたのは、製造業(回答28社)が14社(50%)、非製造業(同40社)が11社(27.5%)。食品や自動車関連、精密機器、小売り、宿泊などで顕著だった。理由(複数回答)は、コロナの5類移行(48%)が最多。人流回復(40%)、個人消費の回復(32%)が続いた。

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