ホエールウオッチングが見頃、本部町が宣言 「特に2月はピーク、目撃率はほぼ100%に」

ホエールウオッチングの魅力を語る本部町の平良武康町長=29日、町役場

 沖縄県本部町の沖合を回遊するクジラの数がピークを迎えている。町や町観光協会が29日、ホエールウオッチングが見頃になったと宣言した。

 クジラは夏ごろ、ロシアなど海水温の低い場所でエサを食べ、1月から3月末にかけて繁殖活動のため沖縄本島付近で回遊する。

 会見に出席した沖縄美ら島財団総合研究所の小林希実さんによると、本島付近には500から千頭ほどのクジラが回遊しているという。

 沖縄北部ホエールウオッチング協会の山本浩二副会長は「特に2月はピークで、この時期のホエールウオッチングでの目撃率はほぼ100%」とPRした。 同協会はウオッチングによるクジラへの負荷を減らすため①クジラから100メートル以上離れる②親子のクジラは1時間以内のウオッチングにする―などの決まりを設けている。

 平良武康町長は「時には陸地から見えるほど、毎年たくさんのクジラが本部にやってくる。多くの人に知ってほしい」と呼びかけた。(北部報道部・松田駿太)

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