国道の混雑回避も…関越道・三芳スマートIC、3月10日15時開通へ 新設の東京方面出入り口 上下線利用可能に

関越道・三芳スマートIC、3月供用開始

 東日本高速道路(NEXCO東日本)は、建設工事が進められている埼玉県三芳町上富の関越自動車道(関越道)三芳スマートインターチェンジ(IC)の東京方面(上り)出入口の整備が3月に完了し、同月10日午後3時から供用を開始する、と発表した。

 同ICはETC搭載車だけが利用できるICで、2006年10月から新潟方面(下り)の出入り口として運用されている。東京方面の出入り口が新設されたことにより、同ICからの上下線の利用が可能となる。

 新たに整備した東京方面の出入り口は三芳町の許可申請を受けた国交省が15年、連結許可を認可。同社が20年3月から工事に着手し、工費約50億を投入している。東京方面の出入り口の新設に伴って、上り線の三芳パーキングエリア(PA)敷地内からの出口利用はできなくなる。

 また、これまで車長6メートル以下に限定していた利用車は車長12メートル以下に条件を緩和し、中型トラックの利用も可能となる。

 三芳町によると、同ICの1日平均利用台数は5千台超で、東京方面の出入り口の新設により同7200台を見込んでいるという。

 東京方面の出入り口の供用について、同町は「東京方面への利用可能により、所沢ICまで慢性的に渋滞する国道254号の回避など周辺道路の混雑緩和が見込まれる。また、町内の観光施設への入込客数の増加や知名度の向上など観光振興に寄与する」と効果に期待を寄せている。

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