トヨタの豊田章男会長、新たなエンジンの開発プロジェクト立ち上げ 脱炭素に向けた取り組みを提言

トヨタ自動車 豊田章男会長

1月に千葉県幕張メッセで開催された「東京オートサロン」。ステージに立ったトヨタ自動車の豊田章男会長は、新年のあいさつで「普通のクルマ好きのおじさんに戻ることができた」と話しました。また、新たなエンジンの開発プロジェクトについても報告。カーボンニュートラル達成に向けて2024年の自動車業界はどこに向かうのか。クルマ好きおじさんが訴えるミライへの提言に迫ります。

モリゾウこと豊田章男会長が2023年に取り組んできたこと

普通のクルマ好きのおじさん

トヨタ自動車 豊田章男会長:
「おはようございます。モリゾウです。昨年(2023年)、社長も自工会の会長も退きました。ようやく私は“普通のクルマ好きのおじさん”に戻ることができたと思います」

東京オートサロンのステージで、クルマ好きのおじさん・ “モリゾウ”としてあいさつに立ったトヨタ自動車の豊田章男会長。モリゾウが2023年に1年かけて取り組んできたことは、3つの仲間づくりでした。

1. 未来の仲間

車の醍醐味を体験

小学校のグラウンドでラリーカーが走行して車の醍醐味を体験したり、出張授業をしたりなど、未来の担い手となる子どもたちに車の楽しみを伝えました。

2. 国を超えた仲間

海外でクルマ好きのためのイベントを開催

台湾・フィリピン・タイで、車の祭りを開催。自ら現地に足を運び、車に対する熱い思いを共有しました。

3. 自動車産業に携わる550万人の仲間

自動車産業に携わる仲間

豊田章男会長:
「(自動車産業に携わる)550万人の中には、エンジン部品を作っている仲間たちもたくさんいます。日本を支え、これからの日本を強くしていく技を持った人たちです。この人たちを失ってはいけません」

新たなエンジンの開発プロジェクト立ち上げを報告

カーボンニュートラルに向けた取り組み

豊田章男会長:
「そこで、カーボンニュートラルに向けた現実的な手段として、エンジンにはまだまだ役割がある。だからエンジン技術にもっと磨きをかけよう。そういうプロジェクトを立ち上げよう」

豊田章男会長「敵は炭素」

脱炭素時代を見据え、豊田会長は2024年にカーボンニュートラル実現のための現実的な選択肢となる、新たなエンジンの開発プロジェクトを立ち上げる考えを明らかにしました。その全貌は、今後明らかになるとのことです。

豊田章男会長:
「動力は何でも良いです。真実はいつもひとつ。敵は炭素ということだけです。皆さん、一緒に未来をつくってまいりましょう」

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